会津本郷焼(福島県大沼郡会津美里町・旧本郷村)
種類:陶器と磁器
特徴:
・磁器土物(陶器)と、大久保陶石を原料とする石物(磁器)の両方が作られており、関東以北では珍しい混在形態の産地です。
・鉄分を多く含む土から生まれる素朴な風合いと、瓦焼へのルーツに由来する力強さが魅力。
・「ニシン鉢」の飴釉仕上げなど、地域文化と密接に結びつく民藝性も高い。
歴史:
・1593年(文禄2年)、蒲生氏郷により瓦窯として開窯後、江戸時代初期には保科正之が美濃・瀬戸の陶工を招き本格化。
・戊辰戦争の影響で一度衰退しましたが、復興を経て現在、陶器と磁器の共存という珍しい伝統を守り続けています。
・現在、12~13軒の個性豊かな窯元が活動中。
協会・団体:
会津本郷焼事業協同組合(産地統括団体・商標所有)
購入方法:
・公式オンラインショップ:”HONGOWARE” ブランドなどを展開
・組合共販所「会津本郷陶磁器会館」 ※会場での販売もあり
関連施設:
会津本郷陶磁器会館(展示・販売・情報発信拠点)
補足:
・文化的価値の高い歴史的産地である一方、現在は限定された窯元が創作を続ける「 ニシン鉢で世界的評価を獲得(昭和33年・ブリュッセル万博)」という逸話も。
・現在進行形で「HONGOWARE」プロジェクトなどを通じた現代化・ブランド化にも取り組み中です。
笠間焼(茨城県笠間市)
種類:陶器
特徴:
・自由で芸術性の高い作風が魅力。笠間焼の作家は個々の感性に基づいて多様な表現を展開しており、モダンでカラフルなもの、土の質感を活かした素朴なもの、釉薬を幾重にも重ねた重厚なものなど、作品ごとに豊かな個性が光ります。
・粘土は鉄分を多く含み、焼き上がりは赤褐色を帯びた土味が生まれます。この風合いが、作家それぞれの施す釉薬の発色をより一層引き立てます。
歴史:
・江戸時代中期の1770年頃、信楽焼の陶工・久野半右衛門が開窯したのが始まり。江戸後期には水戸藩の保護を受け、日用雑器や甕(かめ)、すり鉢などが生産され、人々の暮らしに根付いていきました。
・戦後は時代の変化に対応し、それまでの日用雑器に加え、芸術性やデザイン性を重視した作品づくりへと転換が進みました。やがて個人作家による自由な創作が盛んになり、現代は「作家陶芸の拠点」として全国的に知られるようになった。
・1960年代の民藝ブームで再び注目を浴び、現在は国の伝統工芸品に指定されている。
協会・団体:
・笠間焼協同組合
購入方法:
・「陶炎祭(ひまつり)」などのイベントで多数の作家作品が並ぶ。
・公式オンラインショップや窯元直販所もあり。
関連施設:
・笠間工芸の丘(陶芸美術館含む)
補足:
・「関東最古の焼き物産地」のひとつ。現在は作家主体の創作が盛ん。
益子焼(栃木県芳賀郡益子町)
種類:陶器
特徴:
・厚みのある土味と素朴で温かみのある質感が特徴。
・「柿釉」「糠白」「黒釉」など伝統釉薬を使った落ち着いた作風が多い。
・現代では多様な表現を取り入れ、若手作家による個性的な作品も活発。
歴史:
・江戸時代末期(1853年頃)、笠間焼の陶工・大塚啓三郎が開窯したのが始まりです。江戸時代末期から明治期にかけて、日用雑器の産地として広く知られるようになりました。
・1920年代、濱田庄司が移り住み「民藝運動」の拠点となる。
・1979年、国の伝統的工芸品に指定。
協会・団体:
・益子焼協同組合
購入方法:
・「益子陶器市」(春・秋、約50万人来場)で多数の窯元や作家の作品が並ぶ。
・益子焼協同組合の公式オンラインショップ
・窯元直販所・町内ギャラリーでも購入可能。
関連施設:
・益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子
補足:
・「用の美」を体現する民藝陶器の代表格。
・若手作家の創作活動が盛んで、伝統と革新が共存する町全体が“陶芸の聖地”。
瀬戸焼(愛知県瀬戸市)
種類:陶器・磁器
特徴:
・日本で唯一「陶器」と「磁器」の両方を生産する産地。
・美濃焼と並んで食器の大量生産拠点でもある。
・釉薬のバリエーションが豊かで、「瀬戸物」という一般名詞の由来。
歴史:
・平安時代末期、加藤四郎景正が宋(中国)で学んだ技術を持ち帰り創始したと伝わる。
・中世には施釉陶器の産地として発展し、日本六古窯のひとつに数えられる。
・江戸時代には磁器の技術も導入。
・近代以降、日用食器の大量生産拠点となり「瀬戸物」の代名詞に。
・1977年、国の伝統的工芸品に指定。
協会・団体:
・瀬戸焼振興協会
・瀬戸陶磁器卸商業協同組合
購入方法:
・「せともの祭」(毎年9月)
関連施設:
・瀬戸蔵ミュージアム(瀬戸焼の歴史・産業を展示)
・愛知県陶磁美術館
・窯垣の小径(やきもの散策路)
補足:
・日本六古窯(瀬戸・常滑・越前・信楽・丹波・備前)のひとつ。
・「せともの」という言葉は瀬戸焼に由来し、日本語で陶磁器の代名詞となっている。
・現代は日常食器だけでなく、芸術性の高い作品や海外輸出品も多い。
常滑焼(愛知県常滑市)
種類:陶器
特徴:
・特に「朱泥急須」が有名。酸化鉄を多く含む赤土で焼かれ、茶の味わいをまろやかにするとされる。
・常滑独自の「焼締め」技法で釉薬を使わず、土の質感を活かした焼き物が多い。
歴史:
・平安時代末期から鎌倉時代にかけて、日本六古窯のひとつとして発展。
・中世には大型甕・壺を生産し、全国に流通。
・近代以降は急須生産が盛んとなり、「常滑焼=急須」のイメージが確立。
・1976年、国の伝統的工芸品に指定。
協会・団体:
・とこなめ焼協同組合
購入方法:
・窯元直販所
・「常滑焼まつり」(毎年10月開催)
・オンラインショップ(常滑焼協同組合・各窯元EC)
関連施設:
・INAXライブミュージアム(常滑のやきもの歴史・タイル文化を紹介)
・とこなめ陶の森(資料館・陶芸研究施設)
補足:
・日本六古窯(瀬戸・常滑・越前・信楽・丹波・備前)のひとつ。
・近代以降は急須とともに建築用陶管・タイル生産でも発展。
・現代は芸術作家による自由な作品も多く、観光資源としても重要。
美濃焼(岐阜県東濃地方:多治見市・土岐市・瑞浪市)
種類:陶器・磁器(両方を含む)
特徴:
・志野焼・織部焼・黄瀬戸など多様なスタイルを包含。
・現代では日本の食器生産量の約6割を占め、日常食器から高級工芸まで幅広い。
歴史:
・奈良時代から須恵器の生産が行われ、平安時代には灰釉陶器が発達。
・桃山時代に志野・織部・黄瀬戸など独自の美濃様式が確立。
・江戸時代以降は庶民の生活陶器を大量に生産し、全国に普及。
・1978年、国の伝統的工芸品に指定。
協会・団体:
・美濃焼伝統工芸品協同組合
・多治見市美濃焼ミュージアム
購入方法:
・美濃焼ミュージアムショップ
・窯元直販所、各種陶器市(「たじみ陶器まつり」など)
・オンライン販売(美濃焼協同組合や各窯元ショップ)
関連施設:
・美濃焼ミュージアム(岐阜県多治見市)
・セラミックパークMINO(陶磁器の展示・国際コンペ開催)
補足:
・「美濃焼」という名称は個別の様式名ではなく、東濃地方一帯で生産される焼き物の総称。
・志野・織部は特に茶の湯文化と深く結びつき、現代でも茶陶の代表格。
九谷焼(石川県加賀市・小松市・能美市周辺)
種類:磁器
特徴:
・「九谷五彩」と呼ばれる 赤・青(緑)・黄・紫・紺青 の鮮やかな色絵が特徴。
・豪華で絢爛な絵付けが多く、日常の器から美術工芸品まで幅広く制作。
歴史:
・1655年(江戸時代初期)、加賀藩の支藩・大聖寺藩が磁器生産を始めたのが起源。
・初期九谷は豪放な色絵磁器で知られるが、一時廃窯。
・19世紀に再興され、「再興九谷」として絢爛豪華な様式が確立。
・1975年、国の伝統的工芸品に指定。
協会・団体:
・石川県九谷焼美術館
・石川県九谷陶磁器商工業協同組合連合会
購入方法:
・九谷陶芸村(能美市)
・各窯元直販所やギャラリー
・九谷茶碗まつり(毎年5月、能美市)
関連施設:
・石川県九谷焼美術館
・九谷陶芸村
補足:
・豪華な装飾磁器として国内外に知られ、輸出陶磁器としても歴史的役割を持つ。
・現在は美術品としての価値に加え、日常使いの器や現代アート作品にも展開。
越前焼(福井県丹生郡越前町)
種類:陶器(日本六古窯の一つ。焼締め主体で炻器的性質が強い)
特徴:
・鉄分の多い土を高温で焼き締め、赤褐色〜黒褐色の発色。水漏れしにくく、甕・壺・すり鉢などの実用器を中心に発展。
歴史:
・平安末期に始まり室町期に最盛。
・2017年に「日本六古窯」として日本遺産認定。
協会・団体:
・越前焼工業協同組合
購入方法:
・越前陶芸村(窯元直販・ショップ・体験)
・福井県陶芸館(ミュージアム/セレクトショップ「Clays」)
・越前陶芸まつり(県内最大級の陶器市・毎年5月頃/実行委員会告知・越前町公式ほか)
関連施設:
・福井県陶芸館(資料展示・作陶体験・ショップ)
・越前陶芸村(公園・窯元エリア)
補足:
・越前焼は“焼締め”による緻密な素地が特長で、炻器的特性(吸水性が低い・堅牢)が明確。六古窯の一つとして国内外に知られる。
伊賀焼(滋賀県甲賀市信楽町周辺・三重県伊賀市)
種類:磁器
特徴:
・荒々しい土味と、力強い造形が特徴。
・焼成時に生じる「自然釉」「焦げ」「ひび割れ(ビードロ釉や火色)」などの景色を楽しむ。
・炎と土が生み出す偶然性を重視。
歴史:
・平安時代末期から中世にかけて焼かれたのが始まり。
・桃山時代、茶道の隆盛とともに茶陶として発展し、古田織部や千利休らに愛用された。
・信楽焼と地理的に近く、影響を受けつつも独自の様式を確立。
・1982年に国の伝統的工芸品に指定。
協会・団体:
・伊賀焼振興協同組合
購入方法:
・伊賀焼陶器まつり」(毎年秋)
・各窯元直販所
・オンラインショップ(組合公式・個人作家ショップ)
関連施設:
・伊賀焼伝統産業会館
・伊賀焼窯元散策路(丸柱地区)
補足:
・茶陶として名高い「伊賀花入」「伊賀水指」は桃山陶の名品。
・信楽焼と同じく耐火性の高い土を利用し、古くは「すり鉢」「甕」など実用品も多かった。
・現在は作家陶芸・茶陶の両面で評価が高い。
萬古焼(三重県四日市市・菰野町周辺)
種類:陶器・半磁器
特徴:
・耐熱性に優れた土を使い、直火にかけられる土鍋が代表格。
・紫泥急須や耐熱食器も有名で、現代生活に密着した焼き物。
歴史:
・江戸時代中期(1736年頃)、桑名の商人・沼波弄山(ぬなみろうざん)が萬古焼を創始。
・「萬古不易(永遠に不変)」の願いを込めて命名。
・明治時代には四日市を中心に発展し、急須や土鍋の一大産地となる。
・1979年、国の伝統的工芸品に指定。
協会・団体:
・四日市萬古焼協同組合
購入方法:
・「四日市萬古焼陶器まつり」(毎年5月)
・各窯元直販所
・萬古焼オンラインショップ(協同組合公式)
関連施設:
・萬古陶磁器振興協同組合連合会「ばんこの里会館」
・四日市市立博物館(萬古焼資料あり)
補足:
・国内シェア約8割を占める土鍋の産地。
・紫泥急須は煎茶道で珍重され、愛好家も多い。
・現代はデザイン性の高い耐熱食器やカラフルな土鍋など、新しい展開も盛ん。
信楽焼(滋賀県甲賀市信楽町)
種類:陶器
特徴:
・粗い土を使用し、重厚で素朴な風合いが特徴。
・代表的な製品はたぬきの置物、土鍋、花器など。
歴史:
・奈良時代から鎌倉時代にかけて始まった古窯とされ、室町時代に茶陶として発展。
・江戸時代以降は日用雑器、たぬきの置物などで全国的に知られる。
・1979年に国の伝統的工芸品に指定。
協会・団体:
・信楽焼陶磁器協同組合
購入方法:
・信楽陶器まつり(毎年春・秋)
・窯元直販所、信楽陶芸村のショップ
・オンラインショップ(協同組合加盟店あり)
関連施設:
・信楽陶芸村(体験施設・美術館含む)
・滋賀県立陶芸の森(信楽焼資料多数)
補足:
・粗土の魅力を活かした力強い作風が特徴。
・陶芸体験も盛んで観光資源としても重要。
京焼・清水焼(京都府京都市)
種類:陶器
特徴:
・白磁や色絵磁器、青・赤・金彩など多彩な装飾が特徴。
・茶器、花器、食器、香炉など工芸品としての価値が高い。
歴史:
・室町時代から京都で発展。茶道の影響で茶器を中心に制作。
・江戸時代には清水寺周辺の窯で焼かれたことから「清水焼」と呼ばれる。
・現在も伝統的技法を守りつつ、現代作家による創作も盛ん。
協会・団体:
・京都陶磁器協同組合
購入方法:
・京都清水焼団地・窯元直販所
・百貨店やオンラインショップでも購入可能
関連施設:
・清水焼資料館(京都市陶磁器会館)
・京都伝統産業ふれあい館(清水焼体験・展示)
補足:
・高度な絵付技法や色彩表現が魅力。
・茶道具としての伝統価値が高く、現代作家の創作も活発。
伏見焼(京都府京都市伏見区)
種類:陶器
特徴:
・硬質で丈夫な土味と、淡い青磁・白磁に近い釉薬の色合いが特徴。
・日常使いの食器から茶器まで幅広く制作される。
歴史:
・江戸時代初期に京都伏見で始まり、茶道具や日用品として発展。
・江戸期の茶人・文化人に愛され、茶陶として高い評価を受ける。
・現在も伝統技法を受け継ぐ窯元があり、現代作家の創作も行われている。
協会・団体:
・伏見焼陶芸協同組合
購入方法:
・窯元直販所
・京都市内の伝統工芸品店
・各種陶器市・オンラインショップ
関連施設:
・伏見桃山城下町(体験窯あり)
・京都伝統産業ふれあい館(伏見焼展示・体験)
補足:
・茶道文化との結びつきが強く、茶器の美しさと実用性が両立している。
・現代では日常食器としても親しまれる。
丹波焼〈 丹波立杭焼 〉(兵庫県篠山市・丹波市周辺)
種類:陶器
特徴:
・厚みのある土味で、素朴ながらも力強い風合いが特徴。
・赤土を主に使用し、飴色・黒色などの釉薬を施した日常雑器が中心。
歴史:
・16世紀末~17世紀初頭、丹波地方で窯が始まる。
・江戸時代には藩窯として発展し、生活雑器を中心に作られる。
・現代も地元陶工が伝統技法を継承しつつ、新しい作風も展開。
協会・団体:
・丹波焼陶芸協会
購入方法:
・窯元直販所
・丹波焼陶芸公園(販売所あり)
・丹波伝統工芸品展示即売会
関連施設:
・丹波焼陶芸公園(ギャラリー・体験施設)
・篠山市立丹波伝統工芸館
補足:
・日常使いの雑器として長く親しまれ、伝統的な作風と現代作家の創作が共存。
備前焼(岡山県備前市周辺)
種類:陶器(無釉焼締め)
特徴:
・土そのものの色や質感を生かす焼締め陶。赤褐色~黒褐色で、釉薬をほとんど使わず炎や灰の自然な模様が魅力。
・ざらりとした質感と重量感があり、酒器や花器、食器など幅広く使われる。
・焼成は薪窯で行い、窯変(炎や灰による自然な色の変化)が生じるのが特徴。
・長時間の焼成で生まれる「ビードロ釉」に似た光沢が、作品に独特の表情を与える。
歴史:
・奈良~平安時代には陶器として成立。江戸時代には藩窯として発展し、日常雑器から茶陶まで幅広く作られる。
・現在も備前焼陶芸家たちが伝統技法を守りつつ現代的な作品も制作。
協会・団体:
・備前焼陶友会
購入方法:
・窯元直販所(備前市内各所)
・備前焼まつり(毎年11月、備前市伊部地区)
・備前焼オンラインショップ(備前焼陶友会サイト等)
関連施設:
・備前陶芸美術館(備前市)
・備前市伊部町の窯元群・ギャラリー
・備前焼陶友会展示場
補足:
・無釉焼締めならではの重厚感と、薪窯特有の自然な色変化が魅力。茶人や陶芸愛好家に特に人気が高い。
萩焼(山口県萩市周辺)
種類:陶器(釉薬あり)
特徴:
・柔らかい白土に透明釉をかけて焼き、素朴で温かみのある風合いが特徴。
・表面の釉薬が使用するうちに「萩の七化け」と呼ばれる風合いの変化を見せる。
・透き通るような淡い色調、やわらかい手触り。
・使い込むほどに色が飴色や茶褐色に変化する。
・茶器としての評価が高く、特に茶碗や湯のみで有名。
歴史:
・江戸時代初期(17世紀)に朝鮮半島や備前の陶工の技術を取り入れて創始。
・以後、萩藩の御用窯として発展。
・明治以降は民芸運動や茶道文化の中で高く評価される。
協会・団体:
・萩焼協同組合
購入方法:
・萩焼まつり(毎年5月・10月)
・萩市内の窯元直販所
・オンラインショップ(萩焼協同組合公式サイトなど)
関連施設:
・萩焼会館(萩市)
・萩陶芸村・萩陶芸美術館
・萩市観光協会ガイド
補足:
・茶道文化に深く根差し、「使うほどに味わいが増す」特徴が茶人に人気。
砥部焼(愛媛県砥部町周辺)
種類:陶器(白磁系)
特徴:
・柔らかく白い土を用い、呉須(藍色の絵付け顔料)で絵付けを施すのが特徴。
・白い土に青い絵柄(花、動物、幾何文様)が美しいコントラストを作る。
・軽くて丈夫、普段使いの食器として最適。
・手描きで丁寧に絵付けされることが多く、作家ごとの個性も豊か。
歴史:
・江戸時代初期に陶工・加藤伊八らが創始。
・明治以降は日用食器として全国に流通。
・1976年に国の伝統的工芸品に指定される。
協会・団体:
・砥部焼陶芸協同組合
購入方法:
・砥部焼まつり(毎年44月)
・窯元直販所や公式オンラインショップ
・愛媛県内の陶器店や百貨店
関連施設:
・砥部焼陶芸館(砥部町)
・砥部町陶芸の里
補足:
・「白×藍」の絵柄は食卓を彩る日用品として親しまれ、現代作家の創作活動も盛ん。
小石原焼(福岡県東峰村)
種類:陶器(民藝系)
特徴:
・粗めの土を使った素朴な器で、日常使いに適している。
・飛び鉋(とびかんな)、刷毛目、櫛目など独特の技法で模様をつける。
・厚手で丈夫、手仕事の温かみが感じられる。
・白・黒・茶を基調に、規則的な文様が特徴的。
歴史:
・江戸時代初期(17世紀ごろ)に築窯。
・20世紀前半に民藝運動で注目され、作家ものとしても評価される。
協会・団体:
・小石原焼陶磁器協同組合
購入方法:
・春・秋の小石原焼陶器市
・窯元直販所
・公式オンラインショップ(各窯元)
関連施設:
・小石原焼伝統産業会館
・東峰村民藝館
補足:
・「用の美」を重んじ、実用的でありながらデザイン性の高い器が多い。
有田焼(佐賀県有田町・西松浦郡)
種類:磁器
特徴:
・白磁に透明感があり、絵付けの精緻さが際立つ。
・染付、色絵、金襴手(きんらんで)など多彩な装飾技法がある。
・高温焼成により硬く、耐久性が高い。
歴史:
・17世紀初頭(1616年ごろ)に李参平が朝鮮半島由来の磁器技術を伝え創始。
・江戸時代、肥前有田藩の保護のもと国内外に輸出される。
・現在は伝統工芸品として国に指定。
協会・団体:
・有田焼協同組合
購入方法:
・有田陶器市(毎年4月・10月開催)
・窯元直販所
・公式オンラインショップ(各窯元・協同組合)
関連施設:
・有田陶磁美術館
・有田ポーセリンパーク
補足:
・「佐賀の誇る世界的磁器」として、食器・酒器・美術品まで幅広く制作されている。
唐津焼(佐賀県唐津市周辺)
種類:陶器
特徴:
・粘土の素朴な風合いと厚みのある質感が魅力。
・「刷毛目(はけめ)」「絵唐津」「粉引(こひき)」など多彩な技法がある。
・茶道具や日常食器としても使われる、落ち着いた色合いの美しさ。
歴史:
・16世紀末、朝鮮半島からの陶工によって創始。
・江戸時代には藩の保護の下、茶陶や食器の生産地として発展。
・現在は伝統的技法を守りつつ、現代作家による創作陶器も盛ん。
協会・団体:
・唐津焼協同組合
購入方法:
・唐津くんち期間や陶器市での購入
・窯元直販所
・公式オンラインショップ・ギャラリー
関連施設:
・唐津市歴史民俗資料館(唐津焼コーナーあり)
・唐津焼の窯元散策(観光窯元めぐり)
補足:
・唐津焼は「用の美」と「土味の力強さ」が魅力。茶道具の定番としても評価が高い。
波佐見焼(長崎県東彼杵郡波佐見町)
種類:磁器
特徴:
・白磁をベースに、青や藍を使った染付や絵付けが特徴。
・日常使いに適した丈夫さとシンプルでモダンなデザインが魅力。
・生活用品としての実用性が高く、食器として人気。
歴史:
・江戸時代初期に有田焼の影響を受けて始まる。
・18世紀以降、庶民向けの磁器生産地として発展。
・現在は「現代の生活磁器」として、国内外で高い評価を受ける。
協会・団体:
・波佐見焼協同組合
購入方法:
・年数回の陶器市や「波佐見焼マルシェ」
・窯元直販所
・公式オンラインショップ
関連施設:
・波佐見焼陶芸の里
・西の原(工房・ショップ・カフェが集まるエリア)
補足:
・「日常使いの磁器」としての美しさを追求。シンプルで機能的なデザインは若い世代にも人気。
薩摩焼(鹿児島県)
種類:陶器
特徴:
・薄手で軽く、細かい彫刻や上絵(色絵)が施されることが多い。
・「白薩摩」と呼ばれる乳白色の素地が特徴。
・江戸時代以降は海外輸出向けの華やかな装飾が多く、金彩や多色彩の絵付けも見られる。
歴史:
・17世紀初頭に朝鮮半島からの陶工によって創始。
・薩摩藩の保護下で発展し、江戸時代後期には薩摩藩窯(主に川内・伊佐・吉田など)で精緻な製品が生産される。
・幕末〜明治期には海外輸出用の薩摩焼が盛んに作られ、世界的にも知られるようになる。
協会・団体:
・薩摩焼伝統工芸
購入方法:
・鹿児島市内の直売所・ギャラリー
・伝統工芸展や陶器市
・公式オンラインショップ
関連施設:
・仙巌園内の薩摩焼展示施設
・薩摩焼伝統工芸館(鹿児島市)
補足:
・薩摩焼は「軽く華やかで美しい装飾」が特徴。海外向けの作品も多く、コレクターズアイテムとしても人気。
壺屋焼(沖縄県那覇市・壺屋地区)
種類:陶器
特徴:
・厚みがあり丈夫な土で作られる。
・素朴な土味があり、赤褐色の素地に釉薬は薄くかける程度のものが多い。
・伝統的な形は壺・甕・湯のみなど実用的なものが中心。
歴史:
・15世紀ごろに沖縄で陶工が集まり、首里・那覇で発展。
・琉球王国時代に日用品として発展し、江戸時代には薩摩藩の影響も受けた。
・第二次世界大戦後、復興とともに現代の工芸品・民藝陶器としても作られる。
協会・団体:
・壺屋焼協同組合(公式ページ)※リンクは沖縄県陶芸協会や観光ガイド参照
購入方法:
・壺屋やちむん通りの直販所・ギャラリー
・沖縄の工芸展・陶器市
・一部オンラインショップ
関連施設:
・壺屋やちむん通り(那覇市)
・沖縄県立博物館・美術館(壺屋焼展示)
補足:
・沖縄を代表する陶器で「やちむん」とも呼ばれる。日常使いと工芸品の両方の性格を持つ。
