髙島屋大阪店にて堀俊郎作陶展を2024年7月10日より開催

手仕事NEWS / 展覧会

薬師寺 国宝東塔基壇の土を使用した志野茶盌

2023年に古希を迎えた堀俊郎氏は、新しい取り組みとして法相宗大本山薬師寺とコラボレーションし、国宝東塔基壇の土を使用した志野焼や黄瀬戸焼の茶碗や花入を、髙島屋大阪店で発表する予定です。展覧会は2024年7月10日(水)から7月15日(月)まで、大阪市中央区の髙島屋大阪店6階美術画廊で開催されます。この展覧会では、薬師寺の国宝東塔の解体修理時に採取された土を使用して作られた志野焼の茶碗や、薪窯で焼成された黄瀬戸焼の花入など、桃山時代から続く伝統的な手法で作成された約40点の作品が展示され、販売もされます。展示の観覧は無料です。

薬師寺 国宝東塔基壇の土を使用した黄瀬戸茶盌
穴窯での焼成風景。還元炎が噴き出す様子。

また、展覧会の一環として、2024年7月13日(土)14時30分からはギャラリートークも開催されます。薬師寺管主の加藤朝胤氏、京都大学人文科学研究所の石垣明貴杞氏、そして可児市にて無形文化財「志野」を保持する堀俊郎氏の3名が登壇し、薬師寺の東塔や、それを支えた基壇土の重要性や特徴、基壇土での作陶の背景についてお話します。
このギャラリートークは予約不要で、無料で参加することができます。

【 ギャラリートーク 】2024年7月13日(土) 14:30~15:00(無料・予約不要)

堀俊郎氏は、神戸市で1953年に生まれ、大学在学中に人間国宝である加藤孝造氏と出会い、師事しました。40年以上にわたって加藤孝造氏の作陶技術を学んだ堀氏は、2005年から志野焼を発表し、その高い技術力と誠実な人柄が作品に反映され、様々な公募展で入賞や入選を果たしてきました。近年では、「泥々」という美濃桃山陶・食器ブランドの技術指導にも携わり、伝統技術の継承にも力を注いでいます。

堀俊郎氏について

1953年(昭和28年)兵庫県神戸市に生まれる。
1976年(昭和51年)加藤孝造先生に師事する。
2018年(平成30年)可児市無形文化財「志野」保持者に認定。
可児市無形文化財「志野」保持者
公益社団法人 日本工芸会正会員
公益社団法人 美濃陶芸協会会員

<コレクション>
・現代日本の陶芸海外巡回展(外務省買上げ)
・岐阜県現代陶芸美術館
・美濃焼ミュージアム

展示概要

【 開催日時 】
堀俊郎作陶展:2024年7月10日(水)~15日(月) 10:00~20:00
ギャラリートーク:2024年7月13日(土) 14:30~15:00

【 会場 】
高島屋大阪店6階 美術画廊(大阪市中央区難波5丁目1番5号)

【 入場 】
無料・予約不要(展示、ギャラリートークどちらも)

株式会社岐々志(きぎし)

株式会社岐々志(きぎし)は2023年に設立されました。陶芸家・堀俊郎や堀太一の展示企画など行うと同時に、美濃桃山陶の普及、伝統技術の継承を目的とした美濃桃山陶食器ブランド「泥々」の運営も行う。
【 泥々オンラインストア 】https://deidei-store.com/