森林の環境問題をテーマに学生がデザインした「美作材」の家具を展示販売

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多摩美術大学環境デザイン学科は、2019年度より岡山県津山市のつやま産業支援センターとの産学官共同研究「つやま家具プロジェクト」を行っています。このたび、その成果物である家具製品が、東急ハンズ新宿店で4月8日(木)~21日(水)の期間限定で開催される「岡山デニム&ウッド MADE IN TSUYAMAフェア」で展示販売されます。

この家具製品は、学生たちが森林の循環不全という環境問題をテーマに流通の仕組みから考案した椅子や机など5種類のプロダクトデザインを、津山市の家具メーカーや木製品加工メーカーが製品化したものです。津山市特産の木材「美作材」が使用されています。

昨年3月に学生も参加するかたちでの展示販売会が実施される予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け開催直前で中止になったもので、1年越しの販売となります。より多くの人に高品質の国産材である美作材を気軽に使ってもらえるようにすることで、国産木材の利用を促進するという今回の共同研究の成果を、ぜひ展示販売会場でご覧ください。

ー 概要 ー

期間限定ショップ「岡山デニム&ウッド MADE IN TSUYAMAフェア」

【 開催日時 
2021年4月8日(木)~ 4月21日(水)

【 場所 
『東急ハンズ新宿店 2F』 〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷5丁目24-22 タイムズスクエアビル

※詳しくは下記つやま産業支援センターのホームページをご確認ください。
【 URL
 https://www.tsuyama-biz.jp/post-seminar/2955/ 

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「つやま家具プロジェクト」について

多摩美術大学では、PBL(Project Based Learning: 所属学科や学年の枠を超えて横断的研究や社会的課題に取り組むプロジェクト型授業)を2006年度から正規のカリキュラムとして開講しています。「つやま家具プロジェクト」は、家具やインテリア、建築、都市環境など「空間」のデザインを学ぶ環境デザイン学科研究室と岡山県津山市のつやま産業支援センターとの共同研究として今回初めて行ったものです。同学科の米谷ひろし教授、湯澤幸子教授、橋本 潤 准教授が指導教員を務めました。

岡山県の北部に位置する津山市は林業が盛んで、特産の木材は「美作材」として全国に知られていますが、外材(輸入木材)の拡大により国産材の需要が激減したため木の伐採が行われず、森林が循環していないという問題があります。この状況を付加価値製品の創出で打開したいというつやま産業支援センター側からの依頼を受け、2019年から本プロジェクトを進めてきました。

プロダクトのデザインをきっかけに、より多くの人々に良質なスギ・ヒノキ材である美作材の製品を使ってもらい、森林の循環を促すというテーマのPBLで、環境デザイン学科の3年次4年次の学生を中心に、工芸学科、彫刻学科の学生ら26人が受講。さらに有志の学生や大学院生も加わって、ともにこの課題に取り組みました。

同年5月には現地での視察研修を行い、製品開発にあたっての情報を収集しました。その後に学生たちが考案したデザインは30件を超え、指導教員やつやま産業支援センターの方からも意見をいただきつつ学内選考で10件まで絞り込み、受講者全員でブラッシュアップしていきました。そして同年8月、再び津山を訪れて、この10件のプレゼンテーションを行い、それぞれのデザイン案に対するドラフト会議が開かれました。地元津山で家具などを製造している株式会社イマガワ、株式会社すえ木工、有限会社髙橋工芸、株式会社津山銘木が参加し、4作品のマッチングが成立。約半年にわたって試作を重ね製品化いただき、展示販売を実施する運びとなりました。

美大のポテンシャルであるアートとデザインで、従来のBtoBの枠を超え、BtoCとして直接産地から消費者に届けられる流通の仕組みを開発し、より多くの人に高品質の国産材である美作材を気軽に使ってもらえるようにすることで、国産木材の利用を促進するという今回の共同研究の成果を、ぜひ展示販売会場でご覧ください。


「MOCOOK」
2019年度のプロジェクトでは製品化に選出された作品は4点でしたが、その後こちらの「MOCOOK」も津山市の家具工房「にいの屋」にて製品化されました。

「MOCOOK」はパキッと折れるウッドボードです。調理や生活、様々なシーンに合わせてお使いいただけます。家具や建材の製造過程で出てしまう端材をそのまま捨てることなく有効活用したい…、そんな想いから生まれました。

岡山県津山市の美作桧(みまさかひのき)を使い、みなさんへ、日本の森へ「おくりもの」を届けます。

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